植物分野の仕事は「植物相調査・植生調査・保全管理」の3つに分けられます。
それぞれの現地調査から主なデータ解析まで紹介します。

植物相調査

現地調査

私たちは山・川・水田・市街地など様々な場所で調査を行っています。調査対象は草本から木本、水草まで多岐にわたり、植物に関する豊富な知識が求められます。

調査風景

GIS解析

調査現場では人工衛星からの電波を利用して、正確な位置を測ることができるGPSを持ち歩きます。これにより、山中でも迷わずに最適なルートで進むことができます。このデータをGIS(解析ツール)に取り込んで地図上に展開すると、データを分かりやすく可視化することができます。

GISで作成したマップ

植生調査

植生図

空中写真における植生判読と現場での観察結果を基に植生図を作成します。地域を覆っている主な植物体ごとに群落を分け、地図上に各群落の面的な配分状況を示します。

植生図

ドローン調査

遠隔操作による空中撮影ができるドローン(無人航空機)を活用した調査も行っています。主に人が踏み込めない場所に生えている植物の探索や、群落構造の観察をすることができます。

ドローン操作

保全・管理

移植

開発予定地域に絶滅危惧種が生育している場合、安全な場所に移植をする必要があります。私たちは移植対象種の生態的特性から生育に適した環境を選定し、掘り取り・植え込みまで一連の移植作業を行います。

植え込み作業

モニタリング

自然管理施設や海岸林などの維持・管理のためにモニタリング調査を行います。毎木調査(樹木のサイズを計測)や、植生調査(植物の出現状況・種構成を把握)を通して、生育状況や経年変化を把握します。

毎木調査